東急不動産株式会社は、ディープテック領域のスタートアップの育成・支援を目的とする渋谷最大級のコミュニティ拠点「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」(サクラ ディープテック シブヤ、以下「SDS」)を、渋谷の中心地「渋谷サクラステージ(東京都渋谷区)」にて2025年1月23日(木)に開業する。
SDSでは、マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)の教授陣※1、東大IPC、渋谷区などと連携し、国内外のディープテック・スタートアップの多角的な支援に取り組む。その一環として、スクラムスタジオ株式会社(以下「スクラムスタジオ」)が運営する、グローバルなディープテック・スタートアップを対象としたアクセラレータープログラムである「Sakura Deeptech Accelerator」(以下、「アクセラレータープログラム」)を開始。2024年11月29日(金)よりティザーサイトの公開と、アクセラレータープログラムへの参加スタートアップの募集、そしてSDSの開業イベント「DEEPTECH INNOVATORS DAY 2025」へのエントリーを開始する。
※1 マサチューセッツ工科大学の教授と個人契約を締結し、助言を得ています。
SAKURA DEEPTECH SHIBUYAの目的
SDSでは、グローバルなディープテック・スタートアップの支援コミュニティを始動する。広域渋谷圏※2のまちづくりにおいて、東急不動産は新産業や最先端の事業創出を通じた「価値創造力」の強化をめざし、スタートアップ共創に関する取り組みを行っている。スタートアップの成長に寄り添う場所の提供、継続的な出資サポートによる成長の支援、産官学の様々なプレイヤーとの連携機会の創出などを通じて、新しい産業の創出を支援していくのが目的だ。
昨今、全世界で注目が集まるエネルギー、AI、ロボティクス、クライメートテック、バイオテクノロジーといったディープテック領域は、社会に大きな影響を与える可能性のある高度な技術領域であり、経済産業省を始めとする様々な政府機関も研究開発や技術実装について多額の支援基金を提供するなど、日本でも国を挙げて大きな支援がなされている。その一方で、ディープテック領域は研究・開発に長い時間がかかるため多額な資金が必要となる上、投資回収にも時間がかかることから、事業化の難易度の高さが大きな社会的・産業的課題となっている。
そこで東京・渋谷を舞台とするSDSでは、日本の研究力や技術力の高さといった強みを活かし、さらなるディープテック・スタートアップの成長のため、アクセラレータープログラムを通じた伴走型の支援を提供し、広域渋谷圏にグローバルなイノベーションエコシステムの構築を目指す。
※2 東急グループが定義する渋谷駅を中心とした半径約2.5km圏内。
SAKURA DEEPTECH SHIBUYAの特徴
SDSでは、国内外の産官学連携による様々な支援を展開する。MITの産学連携プログラムを通じたMIT教授陣との連携や、日米に拠点を持つスクラムベンチャーズ及びスクラムスタジオが推進するアクセラレータープログラムの提供、国内外の様々なスタートアップや大手事業会社とコミュニケーションが取れるラーニング・コミュニティを実装。場所の提供にとどまらない多角的な取り組みを通じて、具体的な事業化が視野に入るアーリー・グロースステージ以降のスタートアップが抱える、事業拡大や国際社会への発信という課題をサポートしていく。
施設概要
名称:SAKURA DEEPTECH SHIBUYA -Global Innovation Hub-
場所:渋⾕サクラステージ セントラルビル 12 階(所在:東京都渋⾕区桜丘町 1-2)
開業日:2025 年 1 月 23 日(木)
床面積:778 ㎡
対象領域:エネルギー、燃料、素材、ケミカル、AI、ロボティクス ほか
主な特徴:
・ディープテック・スタートアップのための日本最大級のコミュニティ/エコシステム
・MIT 教授陣監修のアクセラレータープログラムを実装
・国内外のグローバルな産官学連携による支援
・大企業との事業共創や VC からの投資機会の創出
・海外スタートアップの日本・アジア進出支援、日本スタートアップの海外進出支援
また、SDS の開業を記念して、MIT ILP の協力のもと、2025 年 1 月 23 日(木)に各界のディープテックにおける主要プレイヤーを招待したディープテック領域の未来を洞察するグローバルカンファレンスを開催する。
参加申込:https://deeptech-innovators-day-2025.peatix.com
スペース概要
Sakura Deeptech Acceleratorの紹介
世界トップクラスのパートナーとともにディープテック・スタートアップを支援するグローバルなアクセラレータープログラムとして「Sakura Deeptech Accelerator」を実装する。本アクセラレータープログラムは、「グローバル」「一流のディープテック・メンターシップサークル」「広域渋谷圏・渋谷カルチャー」「日本最大級の大企業ディープテックコミュニティ」の4つの柱を掲げ支援を行う。
「Sakura Deeptech Accelerator」は、米・日における幅広いネットワークを活かし、スタートアップ投資とオープンイノベーションを通じた新規事業創出について実績があるスクラムスタジオが運営。スクラムベンチャーズ及びスクラムスタジオによるクライメートテック、AI、ロボティクスといったディープテック領域への投資経験や、スタートアップと日本企業を結びつける活動を通じた知見を活かし、スタートアップに対しては1on1のメンターシップ制度の提供、パートナー企業にはスタートアップ共創に必要やスキルやマインドセットを学べるカリキュラムを提供するなど、1年間の伴走型アクセラレータープログラムを推進する。
<アクセラレータープログラムが参加スタートアップに提供する価値>
①大企業、大学機関、政府機関のコミュニティとのパートナーシップ構築
②資金調達に向けた包括的な準備サポートを提供
③ディープテック分野での戦略的ブランディングサポート
④研究・開発・事業アイデア創出に必要な施設(シェアオフィス、ドライラボ、ウェットラボ等) 利用
<アクセラレータープログラムへの参加募集>
東急不動産とスクラムスタジオが推進するアクセラレータープログラムに参加する、グローバルな展開を見込む国内外のディープテック・スタートアップを募集する。詳細やエントリー要綱はティザーサイトより。
募集スタートアップ:
・主な対象:アーリー・グロースステージ(PMF※3を確認・実証済み)
・対象地域:グローバル(国内・海外)
・対象領域:クライメートテック 及び AI・ロボティクス
・申込締切:2025年1月31日
※枠の保証はできかねますが、締切以降の提出についても状況に応じて検討します。
URL:https://forms.office.com/e/GBJSgPmW2z
※3 「Product Market Fit」の頭文字を取った言葉。顧客の課題に対応する製品を提供し、それが適切な市場に受け入れられている状態を指します。
ラーニング&コミュニティの紹介
SDSでは、偶発的なイノベーションが発生するようなグローバルコミュニティを目指し、アクセラレータープログラムの他にも、ラーニング・コミュニティによる下記の取り組みを通じて、国内外のスタートアップの新たな市場進出を支援する。
①国内外の有識者を招聘し、専門領域の知見を深めるディープテックのテーマ別勉強会を実施
②米国・アジア・中東・ヨーロッパなどグローバルなディープテックのトレンドや投資環境について、各領域を投資領域とするVCやスタートアップによる講演を定期的に実施
③博士研究員学生と企業のマッチングイベントの実施やインターン・早期採用への接触機会を提供
④アクセラレータープログラム採択スタートアップやコミュニティ会員とのミートアップパーティを開催し、相互の事業連携を促進
パートナー一覧
MIT Industrial Liaison Program、Hello Tomorrow Japan、Brinc Japan株式会社、Apprecia Capital、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、九大OIP株式会社、沖縄科学技術大学院大学、Beyond Next Ventures株式会社、日本貿易振興機構、Tokyo Innovation Base、渋谷区 ほか
パートナー連携・共創事例
パートナーVCであるBeyond Next Ventures株式会社と、株式会社UnlocX、株式会社三菱UFJ銀行や広告代理店が幹事会社を務める、アグリテック・フードテック領域における大企業とスタートアップの事業共創の支援・伴走を目的とした団体である「NEXT PRIME FOOD」の活動拠点として、2025年度以降、SDSの利用を予定している。新たなディープテック・スタートアップの集積拠点でアグリテック・フードテック領域でのスタートアップの創出を目指す。