東急不動産株式会社は神六再開発株式会社と共に推進している「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」で、2024年春に開業予定の商業施設名称を「東急プラザ原宿「ハラカド」」に決定したことを発表した。同時に、同じく神宮前交差点にて営業中の「東急プラザ表参道原宿」を「東急プラザ表参道「オモカド」」に改称し(※2024年度以降予定)、交差点を挟む2館で連携することで、神宮前交差点のさらなる魅力向上を図っていく。
テナントとして地下1階に小杉湯による銭湯「小杉湯原宿(仮称)」が入居するほか、クリエイターがそれぞれの個性を生かしたフロア概要を公開。また、入居テナントにより構成・運営されるクリエイティブコミュニティ「ハラカド町内会」を設立することで、新しい文化を創造・発信する商業施設をめざしていく。
1960年代の原宿・神宮前交差点では、当時を代表する様々なトップクリエイターたちが「原宿セントラルアパート」に集い、自由に自分を表現し、お互いに共感し、共創し、創造することでこの場所にしかない唯一無二の消費体験と新しい文化を生み出してきた。「ハラカド」では、かつての原宿セントラルアパートの文化を継承し、さらに発展させていく。ファッションや写真、デザイン、映画、広告、雑誌など、様々なクリエイターがボーダーレスに新しい文化を生み出し、発信することで、その文化に共感・共鳴する人々が集い、出会い、また次なる文化を共創していくという循環を神宮前交差点でつくり上げていく。
また、「ハラカド」では、入居者間の相互の共感を基点としたコミュニティをつくり、施設運営に取り組む「ハラカド町内会」を立ち上げる。町内会を構成するのは、「ハラカド」に集うクリエイターをはじめとした人々と企業。従来の施設運営、情報発信とは異なり、町内会メンバーが自らイベントやコンテンツを企画し発信しながら新しい価値を「共有」することで、その価値観に「共感」する新たな仲間を集め、その仲間たちと一時的な流行ではなく文化をつくる「共創」が生まれることを目指す。このような過程をプロセスエコノミーとして可視化することで、「ハラカド」の関係人口を増やし、ファンコミュニティの形成と拡大を図っていく。
2023年5月30日(火)に、「ハラカド」のティザーサイトを開設(Twitter、インスタグラム公式アカウントは6月下旬開設予定)し、町内会メンバーが企画したプロジェクト(イベントやコンテンツ)の紹介や、仲間の募集などの情報を発信する。同時に「ハラカド」「オモカド」に屋外広告も掲出していく予定だ。
■ 施設概要
施設名称 東急プラザ原宿「ハラカド」
開業予定 2024年春(予定)
所在地 東京都渋谷区神宮前六丁目1000番
共同事業者 東京地下鉄株式会社
設計者 (設計・監理)株式会社日建設計 (商環境デザイン)株式会社乃村工藝社
施工者 清水建設株式会社、東急Re・デザイン