PROJECT LIFE LAND SHIBUYA
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人と、はじめよう。
PROJECT LIFE LAND SHIBUYAが始動【前編】

LIFE LAND SHIBUYA Players

2023.05.29

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訪れるたびに風景が更新され、新たなカルチャーが生まれては消え混ざり合う。時代の変化を象徴するような街、渋谷。マジョリティからマイノリティまで、あらゆる⼈や価値観が絶えず注ぎ込まれるこの街は、まさに“⾕”のようにダイバーシティを飲み込む。若者から大人まであらゆる⽣き⽅が受容されながら、唯一無二のカオスなエネルギーを昼夜放ち続けている。 そんなエリアで今、“100年に一度”といわれる大規模な開発を渋谷を中心に進めているのが東急不動産だ。

広域渋谷で始動する、 “人”が主役のまちづくりプロジェクト

東急グループでは、渋谷駅半径2.5kmのエリアを「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」と定め、「働く」「遊ぶ」「暮らす」が融合した持続的に成長する街づくりを進めている。

その中で東急不動産は、渋谷駅周辺の回遊性や豊かさを高める再開発事業のほか、渋谷に隣接する街を含んだ広域渋谷圏においてさまざまな商業施設やオフィスビルの開発を手掛けており、2023年から続々と竣工・開業を迎える。

「広域渋谷圏」のMAP。東急不動産は、広域渋谷の多彩な魅力を活かしたまちづくりに取り組んでいる。

渋谷桜丘エリアに2023年11月竣工予定の大型複合施設「Shibuya Sakura Stage」、2023年10月下旬開業予定のライフスタイル提案型施設「Forestgate Daikanyama」、2024年春に開業予定のカルチャー拠点、東急プラザ原宿「ハラカド」、2025年2月から供用開始予定の都市と公園の回遊性を高める「代々木公園Park-PFI計画」など、渋谷の新たな創造と発信のベースとなりえる施設が次々とそのベールを脱ぎはじめている。

渋谷を豊かにするプレイヤーたちのアクション

商業施設やオフィスビルなど、東急不動産は“場”のプロフェッショナルとして渋谷の街づくりを長年に渡り牽引してきた。都市のハードに向き合い続けた東急不動産が、この100年に一度の再開発の軸に捉えているのは、“人”。

デベロッパー主導で推し進める一方向の都市開発ではなく、東急不動産と多彩な領域のステークホルダーが共創し、街で暮らし、働き、遊び、生きる人々と共に、渋谷のまちづくりをはじめることを宣言しスタートしたプロジェクトが、「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」だ。

「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」のステートメント。

プロジェクトの合言葉である「人と、はじめよう。」の通り、すでに東急不動産はサステナブル、ウェルビーイング、クリエイティブ、エンタテイメントなど、様々な領域のステークホルダーと共に水面下でプロジェクトを推進している。

ここからは、広域渋谷を舞台にワクワクするようなアクションを起こそうとしているプレイヤーたちから寄せられたコメントを紹介していく。

PROJECT①
千原徹也とはじめる、クリエイターが集うラウンジ。

株式会社れもんらいふの代表であるアートディレクター・千原徹也さんがはじめるのは、2024年春開業予定の東急プラザ原宿「ハラカド」を拠点とした、クリエイターが棲み着くようなクリエイターによるクリエイターのためのクリエイティブラウンジ。自然発生的にカルチャーが生まれる、文化と想像の発信地としてさらに原宿が存在感を増していきそうだ。

千原徹也:アートディレクター/株式会社れもんらいふ代表。広告(H&Mや、日清カップヌードル×ラフォーレ原宿他)企業ブランディング(ウンナナクール他)、CDジャケット(桑田佳祐 「がらくた」や、吉澤嘉代子他)ドラマ制作、CM制作など、さまざまなジャンルのデザインを手掛ける。またプロデューサーとして「勝手にサザンDAY」主催、東京応援ロゴ「KISS,TOKYO」発起人、富士吉田市の活性化コミュニティ「喫茶檸檬」運営、映画監督など、活動は多岐に渡る。

【千原徹也 コメント】
最初にこのプロジェクトの話をいただいて、これからの渋谷でどんなことがやりたいかを考えた時にイメージしたのが細野晴臣さんの『HOSONO HOUSE』でした。当時の細野さんが住んでいた狭山のアメリカ村には、大滝詠一さんをはじめとした多くのミュージシャンやクリエイターが集っていました。日常の中で音楽や作品が自然と出来上がっていく、そんな“偶発性”でカルチャーが生まれる空間づくりが渋谷でもできないかと。

かつて渋谷周辺にも、原宿セントラルアパート、喫茶店レオンのようなクリエイターの拠点・溜まり場となるような象徴的な場所があった。今はコロナ禍を経て、場所やエリアへの必要性や憧れみたいなものは薄まってきている気もしますよね。でも、イケてるレコード屋の店員さんに「今かかってる曲なんですか?」って勇気を出して聞くような、そんな小さな原体験の積み重ねが自分を形成していく部分も大いにあるはずです。ロジカルな合理性に当てはめるだけではなく、偶発的な物事や状況が絶えず繰り返される、クリエイティブな拠点をつくっていきたいです。

PROJECT②
SETA & 佐橋佳幸とはじめる、音楽の聴こえる街。

シンガーソングライターのSETAさんと、ギタリスト・プロデューサーの佐橋佳幸さんの二人がはじめているのは、LIVEハウスから飛び出して渋谷の街に音楽を届ける屋外LIVEイベント「うたのカレンダー」。これまでに渋谷フクラスのルーフトップレストランなど、場所に縛られず自由な感性で音楽を鳴らしてきた二人が、渋谷の街全体を “ステージ”として活躍の場を広げていく。

SETA(右) :音楽を軸に、イラスト、エッセイも発表。毎週金曜日17:30〜FM岡山「SETAの東京夕方通信」放送中。渋谷の街なかギャラリー企画「ヨコガオ展」を開催、ギタリスト・佐橋佳幸と共に、渋谷の街なかで行うフリーライブ「うたのカレンダー」を実施している。岡山県出身。佐橋佳幸(左):1983年にバンド・UGUISSのメンバーとしてデビュー。UGUISS解散後はセッションギタリスト・プロデューサー・作編曲家として多彩なアーティストへの楽曲提供やレコーディング、ライブに参加。小倉博和とのギターデュオ・山弦としても精力的に活動中。

【SETA & 佐橋佳幸 コメント】
渋谷は、世界中から “気づくアンテナ“が敏感な人が集まる街。新しいことも怖がらずに表現出来るステージであり、街そのものがメディアでもあります。私たちにとっても渋谷は、音楽LIVEやイラスト展などコロナ禍においても発信のチャンスをくれた街です。これからも、クリエイターや挑戦者にとって懐の深い街でいてほしい。

映像・ファッション・アート・食など、音楽にとどまらず、渋谷を軸としてコラボしてみたいジャンルは無限にあります。広域渋谷で新しく誕生する施設はもちろん、街の歴史を感じる路地裏やストリートでも新しい表現を模索してみたいですね。

PROJECT③
齊藤太一とはじめる、代官山の森。

グリーンデザインのパイオニア「SOLSO」代表である齊藤太一さんとはじめるのは、代官山発のサーキュラーエコノミーを合言葉に、サステナブルな体験の活動拠点をつくるプロジェクト。10月開業予定の新施設「Forestgate Daikanyama」を起点に、代官山は都市と共存する森のような豊かさを手に入れる。

齊藤太一:造園家・グリーンディレクター・DAISHIZEN 代表取締役。岩手・花巻生まれ、15歳からガーデンデザインを始める。高校時代にフランク・ロイド・ライトの「落水荘」を本で見たのをきっかけに、植物と建築、暮らしが調和した空間作りを志すように。東京・青山の園芸会社でグリーンコーディネートや造園などの仕事に8年従事したのち、2011年、株式会社DAISHIZEN設立。グリーンデザイン『SOLSO』のディレクターとして住宅や商業施設、オフィスなどのインドアグリーンやランドスケープデザイン、ライフスタイルに寄り添うグリーンを提案するショップやファームの運営などを手がける。2020年サーキュラーデベロップメント株式会社RGBを設立し東急不動産代官山プロジェクトの企画、運営にも関わっている。

【齊藤太一 コメント】
大規模な街の再開発、と聞くと、もしかするとあまりポジティブに思えなかったり、拒否反応を示してしまう人も少なくないかもしれません。僕も若い頃に過ごした、今よりももっとゴチャついてカオスだった渋谷の姿を懐かしく感じることもあります。

ただ、だからと言って強引に「昔の姿に引き戻そう」とやっきになることだけが正解だとは思いません。それは都市だけでなく、カルチャーやネイチャーにも言えること。在来のもの・外来のものどちらか一方を排除するのではなく、生態系の変化そのものを受け入れて多様性を認める。周りへの悪さを働かないのであれば、なんだって誰だって存在していい。それを受け入れる街としての器のポテンシャルが、これまでにも官民一体のプロジェクトを多く推進している渋谷にはあるはずです。過去を引き継ぎながら、街に新しく命を吹き込むようなランドスケープデザインやクリエイティブを、僕たちSOLSOも仕掛けていきたいと思います。

PROJECT④
SHIHOとはじめる、心と身体を整える暮らし。

トップモデル・トップファッションアイコンとして幅広い世代の女性から支持を得るSHIHOさんとはじめるのは、約5000年前から続くヨガからヒントを得て自分のバランスを見つめるトータルウェルネスプラットフォーム「LIFE TUNING DAYS」。ヨガのオンラインライブやリアルイベント、東急プラザ渋谷へのコンセプトショップの展開などを通して、「心と身体を整える」=“LIFE TUNING”という考え方を提唱している。人が本来の自分を見つけ、取り戻すためのトータルウェルネスが、ここ渋谷からさらに広がっていく。

SHIHO: 1994年のデビュー以来女性の圧倒的な人気を得てトップモデルとなる。 ファッション雑誌・テレビ・ラジオ・CM・出版など幅広く活躍。心身が健康で美しくなるウェルビーイングな暮らしを提案している。ヨガDVD本 『SHIHO loves YOGA〜おうちヨガ〜』、出産後に出版した『トリニティスリム"全身やせ "ストレッチ』は、シリーズ累計40万部を突破。 現在は、各地でリトリートツアーをはじめとするさまざまなイベントも企画・開催するなど、多分野にて、幅広い世代の女性から支持を受けている。LIFE TUNING DAYS トータルアンバサダー / 全米ヨガアライアンス認定講師 / 一般社団法人JAXURY委員会 MyJaxury アンバサダー2023 / 滋賀国際親善大使 / Wellness AWARD of the Year 2019受賞

【SHIHO コメント】
渋谷がカルチャー・ベンチャー・ウェルネスの発信地となれるよう 『LIFE TUNING DAYS』と一緒に目指しているのは、トータルウェルネス=体・心・食・美容、全てを一体と考え、整えることを提案していくことです。『LIFE TUNING DAYS』のトータルアンバサダーとして、イベントでのヨガレッスンを担当させていただいていますが、目指すは1万人ヨガの開催。そして、4500年もの歴史があるヨガの思想や哲学を通して、街のあり方を見直し、すべての人が健康で美しく生きるきっかけづくりを実現していきたいです。

これからのプロジェクトを通して、渋谷のあらゆる所でヨガやウェルネスを手軽に体験することが出来る場をもっとつくっていければと思います。人々が自分の健康や健康的な生き方に関心を持ち、環境に配慮する意識が高まる街であってほしいですね。

PROJECT⑤
ハイアット ハウスとはじめる、暮らすように泊まれる渋谷。

ハイアットが展開する中長期滞在型のブランド「ハイアット ハウス」とはじめるのは、自分らしい暮らしのまま渋谷での滞在が可能になる“サービスアパートメント”タイプの「ハイアット ハウス 東京 渋谷」。2023年竣工予定の職・住・遊を兼ね備えた大型複合施設「Shibuya Sakura Stage」にて、自宅のような寛ぎとホテルならではの快適さが融合した空間を提供する。

矢野 花恵:ハイアット ハウス 東京 渋谷 総支配人。幼少期恒例の海外家族旅行でホテルと海外に魅了され、19歳でオーストラリアへ留学。卒業後は念願のホテル業界に進み、キャリアをスタート。オーストラリア、タイ、ベトナムなどで支配人を歴任し、国際的な舞台で活躍。帰国後も外資系ホテルの支配人として更にキャリアを積む。多様な文化との交流と経験を通じ、最高のおもてなしを追求している。2023年4月より現職。奈良県出身。

【矢野 花恵(ハイアット ハウス 東京 渋谷 General Manager)コメント】
ハイアット ハウスは“住むように滞在する”をブランドコンセプトにしています。仕事や遊び、エンターテインメントが集まる渋谷で、まるで自宅にいるように“暮らす”感覚で滞在できる空間を提供していきます。1泊でも1カ月でも1年でも、まさに住むように滞在できるハイアット ハウス 東京 渋谷で、働いて、遊んで、暮らして、渋谷の街をこれまで以上に満喫していただきたいです。渋谷を気軽な“生活の場”の拠点として、例えば出張に休暇を追加して滞在する“ブレジャー”が当たり前になるようなムーブメントを、日本では渋谷から発信できたら嬉しいです。

地元のお店や、地元で活躍するアーティストさん、地元で注目されている体験など、渋谷発のヒト・モノ・コトと積極的に繋がり、例えばホテルのスペースでイベントを開催したり、さまざまな渋谷ならではのサービスを地元の皆さんとコラボして提供できればと思います。

未来へ継続して発信される、「人」を起点とした渋谷の拡張

東急不動産がつくり出す“場”の魅力の上に、様々な特性とレイヤーの“人”の魅力が掛け合わさる。このシナジーにより、渋谷の都市開発はこれまでにない「人間味」が溢れるものになっていきそうだ。

この「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」は、2023年5月から、広域渋谷に誕生する複数の新施設とエリアに紐づくプロジェクトを追いかけながら発信し、期待と共感を集めながら人と人をつなげていく。

サステナブル、ウェルビーイング、クリエイティブ、エンタテイメント、それら全てが個性あるプレイヤーを軸に惹かれ合い、一つの大きな“LAND”として新しい豊かさを醸成していく予感と期待が、このプロジェクトにはある。これまで以上に自由でオープンに人に開かれた渋谷は、世界で最も多彩な⽣き⽅が讃歌される街になるだろう。

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【関連URL】
「株式会社 れもんらいふ」 Official HP
「渋谷のレーベル 合同会社」Official HP
「株式会社 DAISHIZEN(SOLSO)」Official HP
「shiho & style」Official Blog
「LIFE TUNING DAYS」 Official HP
「ハイアット ハウス 東京 渋谷」Official HP

「人と、はじめよう。PROJECT LIFE LAND SHIBUYAが始動【後編】」はこちら

Photo:Yusuke Maekawa/Text:Shingo Matsuoka