4月17日、遂に東急プラザ原宿「ハラカド」（以下、「ハラカド」）が開業した。広域渋谷圏における文化創造・発信拠点としてはもちろん、新たな原宿カルチャーの創造・体験の場としても期待される同施設に、PROJECT LIFE LAND SHIBUYA（以下、PLLS）も潜入。PLLSと縁の深いプレイヤーたちも多数交わる、まったく新しい商業施設「ハラカド」の魅力を紐解いていく。

Official HP

2024年4月17日オープン。これまでさまざまなカルチャーを生み出してきた原宿・神宮前エリアが持つヒストリーや、SNSを通じて誰もが発信や自分なりの表現を行う現在の時代背景を踏まえて、「多様な人々の感性を刺激する、新たな原宿カルチャーの創造・体験の場」をコンセプトとしている。

東急プラザ原宿「ハラカド」

東急プラザ原宿「ハラカド」｜開業レポート

ここから新たなカルチャーが生まれる。
東急プラザ原宿「ハラカド」の魅力を紐解く

2023年10月に開業したフォレストゲート代官山に、次世代に向けた新しい食文化づくりに挑戦するインキュベーションプラットフォーム「日本食品総合研究所」が誕生。先進的なファクトリーキッチンをはじめ4つのスペースで構成された空間は、料理経験がある人ならきっと誰もがワクワクするだろう。株式会社日本食品総合研究所の森枝幹さんに話を訊いた。

日本食品総合研究所

1986年生まれ。調理師専門学校を卒業後、オーストラリアへ留学。世界のベストレストランの常連「Tetsuya’s」で料理の基礎を学び、帰国後は京料理の「湖月」、分子ガストロノミーで有名なマンダリンオリエンタルホテル内「タパス モラキュラーバー」で料理人としての修行を積み、2011年に独立。下北沢の「Salmon&Trout（サーモン・アンド・トラウト）」のシェフを務めた後、2019年11月、渋谷パルコにタイ料理店「CHOMPOO（チョンプー）」を、2023年10月に虎ノ門ヒルズステーションタワーに「チキンライスクラブ」をオープン。立ち上げから携わった日本食品総合研究所のセンター長を務めるほか、フードマガジンの発行や、レモンサワー専門店のプロデュースなど、従来の料理人の枠にとらわれず活動を続ける。

eat creatorプロデューサー／日本食品総合研究所センター長 

森枝 幹

東急不動産が手がける『職・住・遊』の近接を具現化し「緑／環境サステナブル」と「食」をキーワードに豊かで新しいライフスタイルを提案する新しい複合施設。本物件は代官山駅至近かつ八幡通り・代官山通りに面する立地に、賃貸住宅・ シェアオフィス・商業施設で構成される世界的に有名な建築家・隈研吾氏がデザイン設計を手掛けた MAIN棟と、サステナブルな生活体験を提供するTENOHA棟の2棟からなり、2023年10月19日に2棟同時に開業した。

フォレストゲート代官山

森枝幹｜日本食品総合研究所

「日本食品総合研究所」が思い描く“いい消費”と、
成熟した代官山への期待

東急不動産は渋谷区代官山町に新しい複合施設「Forestgate Daikanyama（フォレストゲート代官山）」を 2023年10月19日にグランドオープンした。商業空間とシェアオフィス、57戸の賃貸住宅が共存するMAIN棟と、カフェやイベントスペースとして運営される木造2階建てのTENOHA棟。いずれも「職・住・遊」を融合させたライフスタイルに、「緑・環境サステナブル」と「食」というテーマを掛け合わせ、これまでにない新たな魅力を持つ拠点として運営されている。本記事では、オープンに先立って行われた内覧会の様子をお届け。MAIN棟を設計した建築家の隈研吾氏やグリーンデザインを手がけた園芸家の齊藤太一氏、フードエッセイストの平野紗季子氏らを交えたトークセッションや、TENOHA棟および食のプラットフォーム拠点の紹介など、幅広い観点からフォレストゲート代官山の魅力を探っていく。

Forestgate Daikanyama レポート

緑×食×サステナブルが融合する、
広域渋谷圏の新拠点・フォレストゲート代官山
オープニングセレモニー

2023年10月19日に誕生した「Forestgate Daikanyama（フォレストゲート代官山）」。MAIN棟とTENOHA棟の2棟からなるこの施設、TENOHA棟ではサステナブルな生活体験を提供する取り組み「CIRTY（サーティー）」が始動する。多様なメンバーが参加できるこの活動が叶えようとする未来とは？ 「CIRTY」を主導するSWiTCH代表・佐座マナさんに話を訊いた。

@switch_projects

一般社団法人SWiTCH代表理事。1995年生まれ。カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン大学院 サステナブル・ディベロプメントコース修了。Mock COP グローバルコーディネーターとして、140ヵ国の環境専門の若者をまとめ、COP26と各国首相に本格的な18の政策提言を行い、世界的な注目を浴びる。COP26とCOP28日本ユース代表。2023年「Forbes Japan 30Under30」に選ばれ、現在は2025年大阪・関西万博に向け、100万人のサステナブルアンバサダー育成プロジェクトを推進中。

一般社団法人SWiTCH 代表

佐座 マナ

佐座マナ｜SWiTCH 代表

SWiTCH 佐座マナが
「CIRTY」からはじめる、
サステナブルな緑の街・渋谷

東急不動産株式会社は、柔軟な発想と自由な遊び心で環境課題に向き合う都市型コンパクトビルとして展開する「COERU（コエル）」シリーズに、「COERU 渋谷道玄坂」、「COERU渋谷公園通り」、「COERU渋谷イースト」、「COERU東新宿」、「COERU渋谷青山通り」の5物件が24年度中に竣工し、新たに加わることを発表した。<h3 id="hb1db9ab753">「COERU」シリーズ概要</h3>COERUとは、資材・資源の再生による環境への配慮（環境先進性）、フレキシブルな場の提供（フレキシブル性）、自然や素材を活かした、「再生」を想起させるデザイン（クリエイティビティ）の3点を軸とした、「RE：PLAY NATURE」をコンセプトとした都市型コンパクトビルシリーズ。「RE：PLAY NATURE」は、３つの軸から連想される「再生」「自然」「自然体、遊び心（フレキシブル性）」をキーワードに、柔軟な発想と自由な遊び心で環境課題に向き合いながら、時代や場所の垣根を越えて様々な拠点で、サステナブルな過ごし方・働き方を提供し続けることを表現する。①環境先進性 COERUシリーズでは、様々な環境負荷軽減の取り組みを行っている。長野県・茅野市にある、東急リゾートタウン蓼科の当社管理森林で生まれた間伐材を、オフィスの机や受付台に使用、また、解体工事の際に排出された瓦礫や廃材を、植栽などで建物内に再利用している。また、東急不動産保有の物件において※１、100％子会社である株式会社リエネを通じて、再生可能エネルギーを利用し、日本初の「RE100」を達成した※２。COERUシリーズにおいても再生可能エネルギーを利用しているほか、一部物件では、株式会社リエネが提供する「リエネでんき」のサービスを活用し、当社発電所由来の再生可能エネルギー電力の利用を通じて、入居者へ環境価値の提供を実現している。<blockquote>※１：RE100達成については<a href="https://www.tokyu-land.co.jp/news/2024/001212.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">リリースをご覧ください</a>。RE100 の対象範囲とならない、売却又は取壊し予定案件及び当社がエネルギー管理権限を有しない一部の共同事業案件を除きます。 ※２：RE100 が認めるグリーンガスが国内市場に存在しないため、コジェネレーション自家発電による電力を除きます。なお、東京ガス様が供給するカーボンニュートラルガスを採用することで、脱炭素を実施しております。また、金融機関を除きます。</blockquote>さらに、COERUシリーズでは各物件の状況に合わせ、新築ではない建築手法にも取り組んでおり、計画過程でCO2削減、廃材量削減等の環境貢献を実現している。「COERU渋谷道玄坂」「COERU渋谷イースト」の2物件では、既存の建物を活かしながら、不動産価値を最大化させる「再生建築」という手法を取り入れている。今後も、建物の状態や立地に応じた最適な手法を活用し、まちづくりを行っていく。②フレキシブル性 入居者の多様なライフスタイルやニーズに対応するサービスを提供。オフィス区画では、通常オフィス貸しの仕様のほか、内装家具付きオフィスを導入する物件も展開しており、入居者のニーズに応じて借り方を選択できるフレキシブルなフロアメニューを提供する。また、内装のサポートだけではなく、物件や区画によっては初期費用の減額や柔軟な入退去メニューを提供していく。③クリエイティビティ 5物件の竣工をきっかけとし、COERUシリーズのロゴを刷新。コンセプトである「RE：PLAY NATURE」を体現すべく、「COERU」の文字をくり抜いた図形をシリーズロゴとした。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/a63e6803d259484297a4bcaf3d8d48e5/10b33ebefa1a4cb08be8755fc4a0168b/sub3.jpg" alt="" width="1232" height="400"><figcaption>施設ロゴ</figcaption></figure>また、施設ごとに個性がそれぞれ異なることから、シリーズロゴを基に施設ごとに異なるロゴを作成した。シリーズロゴの一部分をアレンジすることで、「サステナブル×フレキシブル×クリエイティブ」を兼ね備えた一つのシリーズを表現しながら、それぞれの個性を活用し環境貢献をしていくCOERUのコンセプトを表現したロゴとなっている。COERUシリーズでは、コンセプトをもとに、施設ごとのアイデンティティや遊び心を組み合わせることで、クリエイティビティが溢れるビルを展開していく。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/a63e6803d259484297a4bcaf3d8d48e5/da35aa8ca86e413f9012c9fcbc0d2ecb/sub5.png" alt="" width="1175" height="460"></figure><a href="https://www.tokyu-land.co.jp/news/2024/001280.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">東急不動産 公式プレスリリース</a>

柔軟な発想と自由な遊び心で環境課題に向き合う、都市型コンパクトビル「COERU」が渋谷を中心に5棟竣工

東急不動産株式会社、株式会社リエネ、JFEエンジニアリング株式会社（以下「JFEエンジ」）、J&amp;T環境株式会社（以下「J&amp;T環境」）、株式会社Jバイオフードリサイクル（以下「Jバイオ」）※1、アーバンエナジー株式会社※2は、渋谷区代官山町にて開業した「<a href="https://forestgate-daikanyama.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">Forestgate Daikanyama（フォレストゲート代官山）</a>」と横浜市鶴見区の「Ｊバイオ横浜工場」を起点に各社のリソースを連携させ、食品廃棄物における社会課題の解消とサーキュラーエコノミーの実現に向けた活動に着手することを発表した。※1：JFEエンジグループ（JFEエンジ、J&amp;T環境）とJR東日本グループ（東日本旅客鉄道株式会社、株式会社JR東日本環境アクセス）の出資で2016年8月設立 ※2：JFEエンジの100％出資で小売電気事業者として2013年12月設立<h3 id="h1fdfdda684">食品廃棄物リサイクルの課題</h3>食品小売業・外食産業における食品リサイクル率は、製造業・卸売業と比べ大幅に低いのが現状だ。売れ残り商品や消費者による食べ残しなどは、プラスチック包装・楊枝など異物が多く混入しており分別の手間がかかる。そのため、飼料化・肥料化には不向きであり焼却処理に回さざるを得ず、このリサイクル率を上げることは困難であり大きな社会課題となっている。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/a63e6803d259484297a4bcaf3d8d48e5/c48336557c964032a7e03dea2a3271bd/sub2.png" alt="" width="489" height="254"><figcaption>食品廃棄物の再生利用実施率※3</figcaption></figure>※3：（出典）<a href="https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syokuhin/kouhyou.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">農林水産省　食品廃棄物等の年間発生量及び食品循環資源の再生利用等実施率について 推計結果　</a><h3 id="h05c293aec8">バイオの力で発電活用と残渣活用を両立</h3>Jバイオでは、食品廃棄物をメタン発酵※4によりガスを発生させ、そのガスで電気をつくり、残渣を肥料に再利用する。工場は横浜市鶴見区に立地し、食品廃棄物を多く排出する首都圏の受け皿になっており、従来焼却処分するしかなかった「容器包装プラ等の異物が混入する食品廃棄物」をそのまま受入れ、機械分別により有機物を取り出す設備を備えている。これにより、焼却処分される食品廃棄物を減らし、食品リサイクル率向上に大きく貢献するとともに、食品廃棄物由来のカーボンニュートラルな電力を供給することでCO2削減にも貢献する。また、メタン発酵残渣は肥料として再利用しており、2022年9月に固形肥料「はまのみのり」、液体肥料「はまのしずく」が農林水産省より肥料登録の承認を受け多数の農家で使用が始まっている。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/a63e6803d259484297a4bcaf3d8d48e5/830bb4c2bda94e938f038ef4e8e66ccf/sub3.png" alt="" width="566" height="427"><figcaption>Jバイオ食品リサイクル方法</figcaption></figure>※4：酸素の無い環境でメタン菌と呼ばれる微生物が有機物を分解し都市ガスの原料でもあるメタンを作り出すこと<h3 id="h4f9557268f">付加価値を創造しながらダブルリサイクルループを実現・拡大</h3>東急不動産はフォレストゲート代官山だけでなく、「<a href="https://shibuya.tokyu-plaza.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">東急プラザ渋谷</a>」、「<a href="https://kamata.tokyu-plaza.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">東急プラザ蒲田（東急ストア蒲田店・蒲田プラザ店）</a>」他からの食品廃棄物をメタン発酵させ、生み出される「電力」と「肥料」を全て有効活用する。「電力」は、アーバンエナジーとリエネの連携※5により、再生可能エネルギー由来の電力※6としてフォレストゲート代官山へ供給されるため、CO2削減に貢献する。「肥料」は、協力農家との連携により農作物の育成に使われ、パティシエ（江藤 英樹氏）による商品創造を通じて、高品位スイーツ等として生まれ変わり、フォレストゲート代官山で今後販売される。このダブルリサイクルループは、廃棄物の収集・受入れを担うJ&amp;T環境をはじめとする収集運搬業者、廃棄物の処理から発電及び肥料生産を行うＪバイオ、食品リサイクルプラントの設計等を担うJFEエンジ（Jバイオは、JFEエンジが建設）、農作物の育成を行うやさいの秋葉（神奈川県藤沢市）、ふるうつらんど井上（神奈川県藤沢市）、株式会社Fruitful sun vesta（神奈川県藤沢市）など、業界の垣根を超えた多様な事業者の連携により実現し、持続可能な形で拡大していく。消費者の人々にも、素敵なスイーツを食べるという楽しい体験をきっかけに、単純なリサイクルだけでなく、形や品を変えて循環する今回の取組みについても理解してもらい、このループの重要な一員として参加してもらう。今後も、様々な連携を通じて、代官山からサーキュラーエコノミーの実現を目指していく。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/a63e6803d259484297a4bcaf3d8d48e5/46a371be4ad24b8ab7a7cdc0545e851c/sub4.png" alt="" width="922" height="521"><figcaption>【今回のダブルリサイクルループの関連図】</figcaption></figure>※5：アーバンエナジーは小売電気事業者、リエネは取次事業者として連携 ※6：Jバイオを含むアーバンエナジーの電源に東急不動産保有のFIT発電所のトラッキング付非化石証書を割当てることに加え、東急不動産保有の非FIT太陽光発電由来の電力も活用することで実質的に使用電力量の全量を再エネ化<a href="https://www.tokyu-land.co.jp/news/2023/001033.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">東急不動産 公式プレスリリース</a>

TAGSDGs

ARTICLE

ここから新たなカルチャーが生まれる。東急プラザ原宿「ハラカド」の魅力を紐解く

「日本食品総合研究所」が思い描く“いい消費”と、成熟した代官山への期待

緑×食×サステナブルが融合する、広域渋谷圏の新拠点・フォレストゲート代官山オープニングセレモニー

SWiTCH 佐座マナが「CIRTY」からはじめる、サステナブルな緑の街・渋谷

NEWS

柔軟な発想と自由な遊び心で環境課題に向き合う、都市型コンパクトビル「COERU」が渋谷を中心に5棟竣工

「フォレストゲート代官山」と「Jバイオ横浜工場」を起点に、食品廃棄物におけるダブルリサイクルループの取り組みに本格着手

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